-TSURU- *大島紬 は、現在準備中です。
2021/01/14 21:00
どーも。おつるです。
今回は久しぶりに真面目にw大島紬の世界についてのお話。
伝統工芸の世界ですから、もちろん現在でも師弟制度なわけですが
昔と違い住込みや下宿で。というワケにはいかないという現状にあります。
すなわち、家賃を含む生活費が必要となるということです。
さて、私は島へ移住した当初から帰郷して3年経つまでの計7年間ずっと生計をたてる為の勤めをしておりました。
と、いうのも
機織りだけではこの生活費が稼げないからです。
そして島は物価が普通に高い。
車も必要です。
昼間は機織り
夕方から夜中までアルバイト
そんな生活を送りました。
それでも貯金を切り崩しての生活です。
身体とともにやはり精神的にも疲れていきました。
恐らく
「伝統工芸」に携わっている
しかも着物で「大島紬」
これだけの情報ですと
高給取りのようなイメージを持たれる方がいらっしゃるかもしれません。
実際にバブル時代や大島が流行った時代なんかはそうだったようですが
現在は違うのです。
1反織っていくらの世界
これ自体は変わりませんが、金額が違います。
1反織って2桁万円になりません
この1反
織り終わるのにどのくらいの期間がかかるかといいますと
ベテランの方がそれだけに集中してやっても1ヶ月半~2ヶ月です。
これが素人ですから早くて半年で織りきれれば良い方。
しかも検査に通らなければ正規の織り賃は頂けません。
これ
そりゃぁ継ぎたいと思わないよ
って感じです。笑
ここで不思議に思われる方が多くいらっしゃると思います。
だってデパートとかで見る大島紬ってべらぼーに高額じゃない!! と。
はてさてどうしてかしら??
その問題はだいぶ大変なのでここでは触れないことと致しますが。笑
悪しき習慣が現在でも続いてしまっているというわけです。
技術者からすれば、その市場での価格は至極当然の数字かと思ってます。
それだけの素晴らしい技術が詰まっているのですから。
本当に簡単に記載させて頂きましたが
私はこの状況を壊したいと常々思っておりました。
ですがそれをするには、できるようになるには
時間と忍耐力、そしてなによりこれまでその世界で生きてきた先人達を納得させる技術・実績が必要と考えてきました。
島で過ごした3年半
今となってはあっという間
今となっては
またあの海を見下ろせる道路を車で走りたいと思いを馳せたりもしますが
当時は毎晩のように
友人、先輩たちに泣きながら電話をしたものです。
この現状を知らずに移住したわけではない
それでも自分がやりたくて飛び込んだ世界
帰っておいでと言ってくれる居場所
でも帰らないぞぉ…泣いてっけどなぁ!!!( ;∀;)笑
もう大部分は意地でした。笑
今
コロナという新しい脅威に世界が大きく変わろうとしています。
そんな中で私は腹をくくり、この機織りとハンドメイドでやっていこうと決めました。
有難いことに島の親方も応援して下さっています。
変わります。
大島紬を変えてみせます。
皆さんの応援、ご支援でここまでこれたのです。
ちゃんと形にして、-TSURU-の恩返しとさせて頂きます( ´∀` )
根気強くしがみつくのは得意なのです。笑
長い道のりとなるかと思いますが皆様どうぞ引き続き、おつるをよろしくお願い致します。
結局決意表明のようになってしまいました。笑
毎日寒いですが、皆様明日も穏やかに、”和”み多き一日となりますように….。*☆
-TSURU-
中川